PHASE ONE P30


 今年のフォトキナでは、Pプラスが発表になりました。このPプラスは、ライブモード機能の追加と、内蔵バッファーメモリーの増加など撮影間隔のスピードアップや、バック液晶の品質改善などです。センサーサイズや、画素数は現状まま変更はない模様です。しかし、価格は機能追加とユーロの高騰などで現状のPシリーズよりも高価になるおそれがあります。Pシリーズユーザーには、ハードウェアーアップグレードなどがある様ですが、こちらの価格などもまだ正式には発表がありません。


 PHASE ONE P30 、3100万画素センサーのデジタルバックが発売されてしばらくたちました。P30は、マイクロレンズを搭載したCCDセンサーを使用しているため、ISO感度も高く一度により多くを光を取り入れる事が出来る一方で、CCDに対して斜めから入ってくる光に対して構造的に弱いと言われています。今回、P30を少し触れる機会がありましてので、P45とH25(共にマイクロレンズ非搭載)と比較してみました。Horseman SW-D に、ローデンシュトックにデジタルシリーズ 35mmを装着して、ライズ方向に約10mmアオリ同条件で比較しました。某レンタルスタジオの白ホリゾントをバックに、光源がタングステンを使用して行いました。色温度は、カラーメーターでの測定値が、2900k(被写体前)です。絞りは、f22でシャッタースピードは、1秒から2秒(感度の近いで)です。


 まず、レンズキャスト用にホワイトボードを各センサーで撮影してレンズキャストファイルを作成します。フェーズワンのレンズキャストとは、センサーの元々持っている色ムラや、光線がCCDに対して斜めに入ってくる事で生じる色ムラなどをホワイトボードを撮影して補正ファイルを保存し、適応することでキャプチャーワン上で演算処理され色ムラを除去してくれるという優れものです。やや、操作は手間がかかりますが、35タイプのデジタルカメラのように特定な条件のみでの使用でないバックタイプビックセンサーのデジタルカメラでは、よりよいデータを作るために現状不可欠なツールです。

 


PHASE ONE P30アオリ比較テスト

PHASE ONE P30 Horseman SW-D Rodenstock 35mmDigital


 テスト撮影は、SW-C Pro に、35mmワイドレンズを付けで、アオリをライズに10mm動かし、カラーチャートを各センサーで撮り、基本ホワイトを決まる。つぎに、レンズキャリブレーション用のホワイトボードを撮影し、(上の画像参照)レンズチャリレーションファイルを作り、各センサーべつに適応し以下のカラーチャート撮影画像に設定を有効にします。レンズキャリブが効いたら、あらためてもう一度ホワイトバランスを取り直します。すべて設定を有効にして、本番撮影をしました。

P30 Horseman SW-D Rodenstock 35mmDigital RISE 10mm ISO100_f22/1s_lens CC ON
P45 Horseman SW-D Rodenstock 35mmDigital RISE 10mm ISO50_f22/2s_lens CC ON
H25 Horseman SW-D Rodenstock 35mmDigital RISE 10mm ISO50_f22/2s_lens CC ON

 やはり、P30はレンズ周辺に行くにつ急激に露光が不足しているようです。マイクロレンズが斜めからの光を受け取りにくいのが原因ではないかと思われます。マイクレンズ非搭載のP45及びH25は、極端な落ち込みは、みられませんでした。また、色ムラに関してはレンズキャストを採ることでほとんど解消されています。因みにレンズキャストの適応は外すと下の画像にように色ムラがあります。

さて、どの画像がどのセンサーか解りますか?

テスト撮影風景

光源は、タングステン。色温度=約2900K


 正確な資料ではありませんが、P21(マイクロレンズ搭載CCD1800万画素)で、アオリをきかせ対応可能なのが約25°で、P45やP25(マイクロレンズ非搭載)は、45°まで使用可能だという情報です。しかし、使用カメラやレンズによってかなり違いがあると思いますのであくまで参考まで。因むに、P30はP21より周辺落ちが早いとも聞いています。


Captur One 3.7.6(intel Mac universal)

P45
P30
H25
Mac mini_intel Core2Duo_2.16G
50s
40s
30s
PowerMacG5_2.5Dual
45s
35s
33s



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