Digital Back の帝王!PHASE ONE P25 & P20

PHASE ONE P-series

Photo:HASSEL BLAD 503CW + PHASE ONE P20


 PHASE ONE Pシリーズ(P25&P20)は、発売から約1年弱になります。発売当初は、多少のトラブルもありましたが、最近では安定したデジタルカメラバックとして定評もあります。つい最近、PHASE ONE社から、新しいPシリーズ(P45=約3900万画素機/P30=3100万画素中版カメラ専用機/P21=1800万画素連写機)の発表もありました。この、新しいPシリーズに伴い、HシリーズはH25(2200万画素)を除きカタログから姿を消すことのなりました。これも、時代の流れでしょうか。Hシリーズは、現在でも安定した人気があります。液晶モニターや、CFスロットを搭載しないため、操作が単純なためエラーが起こりにくく、エラーが起こっても簡単に復帰することができます。Pシリーズの製品概要は今さら書かなくても承知だと思いますので(詳細は、こちらへ http://www.phaseone-japan.co.jp/ から製品情報へ)あらためて書きませんが、P25(2200万画素)は、基本的にH25に、液晶モニターとCFスロットがつきバッテリー駆動ができるものです。H25の企画段階から、P25の構想があったようで基盤の基本設計などは、ほぼ同じであると聞きました。実際、P25とH25を同条件で撮影してみたも、画質や発色もほぼ同等なものになっています。一方、P20はH20とくらべた場合、同じKODAKセンサーの1600万画素ではありましが、多少の発色の違いや、カメラの仕様がかなり違ってきたいます。もちろん発売時期が2年以上たっていたので、基盤の構成も違うのは当たり前です。センサーの次世代の(H20は、Kodak DCS ProBack と同等品でしたが、その次に発表されたもの)が使われていることも想像できます。(実際は不明)Pシリーズは、オフライン撮影はもちろん Hシリーズ同様にパソコンに繋いでのオンライン撮影に対応しています。オフライン撮影じには、左側面にあるCFカードスロットにRAWレス圧縮で記録させます。RAW画像と、RAWレス圧縮(低圧縮モード)された画像を同条件で現像しての比較でもほとんど見分けがつかない位の性能です。

 PHASE ONE のデジタルバックを支えるのは、現像ソフトの Captuer One です。最新版は、バージョン3.7.1ですが、3.6時代のバグはフィックスされているのですが、3.7から画像の表示にかなり時間がかかるような仕様( 1画像ごとにカスタマイズ設定を読み込んでいるのではないかと思います)に変更されました。2005年6月頃から、 Captuer One のライセンス承認が強化さて、日本仕様では、カメラに標準パッケージのCaptuer One Pro 1プロダクトキーに対して、PC2台まで(海外では、クラシック版として、カメラバックを購入すると、Captuer DBが付随しているそうですが、)インストールが可能です。追加ライセンスの購入して増やすことができます。Captuer One Pro は、35mmタイプの各社の DSL のRAW画像が現像できる高機能バージョンではありますが、PHASE ONE 社のデジタルバックのみ対応の Capter One DB も用意さてています。こちらは、PHASE ONE 社のデジタルバックユーザーであれば、無償で10ライセンスも供給を受けれます。(販売店にご相談ください。) Captuer One DBは、DSLの現像ができない以外には全く Pro と同等です。P25の2200万画素のデジタル画像を Captuer One で現像する場合には、PCのCPU性能で現像時間や、オンライン撮影じの画像転送などがかなり左右されます。Macの場合は、G5 2.7Dual で、16bit(126.8MB/8Bitでは半分ですが、現像時間は16bitの方が多少早い)で約25秒ほどです。CPUが遅くなるにつれ、現像時間もかかります。因みに、G5 2.0Dual で、約40秒。iMac G5 2Gで、約1分。PowerBookG4 1.5Gで、約2分弱の現像時間がかかります。


作例

HASSEL BLAD 555ELD + CFE80mm + P25(F5.6_1/15s_ISO100)
HASSEL BLAD 555ELD + CFi120mm + P20(F4_1/30s_ISO50)

HASSEL BLAD 503CW + CFE80mm + P25(F8_1/125s_ISO100)

HASSEL BLAD 503CW + CFi60mm + P25(F8_1/60s_ISO50)

HASSEL BLAD 555ELD +CFE40mm + P25 (F11_1/30s_ISO50_オンライン)
HASSEL BLAD 555ELD +CFE40mm + P25 (F11_1/60s_ISO50)

100%部分画像_(画像の解像感などは、レンズの性能や、絞り位置などによってかなり左右されます。)Distagon CFE40mm F4 撮影時f11レンズセンター部分


ちょっとレアな変わった組み合わせですが、

HASSEL BLAD FlexBody (現在は製造終了)と、PHASE ONE P20の組み合わせです。

 HASSEL BLAD FlexBody は、現在ではなかなか入手困難ですが、中古市場でまれにあったりします。(相場は、12〜15万程度)かなり設計も古く使い勝手がいいとは言えませんが、一時実際に仕事で使っていました。軽量でハッセルのレンズ(必ずしも良い訳ではありませんが)で、アオリが使えて撮影ができす。6×6のフィルムだと、イメージサークルがもともと狭いハッセルのレンズですが、デジタルセンサーだとレンズによってはかなりのアオリが利かせれれます。(レンズ周辺はやや厳しいですが)PHASE ONEを使用する場合は、まずピントグラス上でフレーミング及びピントを合わせた後にピングラと、センサーを交換します。レンズとバックをシンクロケーブル(ウェークアップボタン付き)で繋ぎます。撮影手順ですが、まずレリーズを反押しして絞りを閉めます。ウェークアップボタンを押しPHASE ONEを起こした後、3秒以内にレリーズをストロークします。データがバッファーメモリーから解放されたら、シャッターチャージダイヤルを回してチャージします。ここで注意ですが、シャッターを切り終わりデータがバッファーメモリから解放させる前にシャッターをチャージしるとエラーを起こす傾向がありました。リズムさえつかめば、なかなかサクサクと撮影できます。 FlexBodyは、筐体の剛性があまり強くありませんので、あまり重いセンサーを付けると傾いてしまったりもしそうですのでご注意ください。

HASSEL BLAD FlexBody + CFE40mm + PHASE ONE P20
HASSEL BLAD FlexBody + CFE40mm + PHASE ONE H25にてアオリを効かせた撮影例
HASSEL BLAD FlexBody + CFE40mm + PHASE ONE H25にてアオリを利用しての左右2枚タイリング撮影例

100%部分拡大_HASSEL BLAD FlexBody でタイリングすることで最終画像は、6690×5406ピクセル(約3600万画素相当)になります。


 PHASE ONE Pシリーズ(P25&P20)も、ハード的には安定期に入ってきました。そして、時期機種である、P45/P30/P21が発表になり今後用途によりデジタルバックも選択できるようになります。P45は、コマーシャルで、大解像度が必要な方向けでしょう。3900万画素(8bitで約、112MB/16bitでは、224MB)で、使い勝手は、P25と同等です。しかし、データが大きいのでかなりPCに負担がかかると予想されますが、P45とP25の選択は微妙でしょうか? P30は、3100画素で、センサーサイズがP45にくらべ一回り小さくなり中版カメラボディ専用で、モアレレス機能を搭載したモデルです。ファッションなど洋服のモアレなどが気になる撮影には向いているのではと、思いますが実機で撮影してみないとどの程度かは判断できませんが・・・。P21は、1800万画素のCCDセンサーを搭載して、1分間に60フレームの撮影が可能です。この辺は、一眼レフデジカメとの差別化が微妙にはなりますが、ローパスフィルターがない超高画質には、P21が一歩リードって感じでしょうか?・・・いずれにせよ、この3機種はなかなかすばらのではないかと思いますので、実機を早くテストしてみたいと思います。また、2006年中には、Pシリーズの画像データを、無線でPCに飛ばせるものがオプションで発売されるようです。

N,PhotoWorks 永坂 2005.9


注意=全ての撮影カットには、画像調整はしてあります。


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