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　2005年3月、ホースマン（駒村商会）より、またユニークなデジタルバック対応カメラが発表された。以前から、同社のフィルムようのスーパーワイドSW612（カメラ本体に6×12のフィルムマガジンを付けるタイプ）シリーズのカメラボディーをデジタルバックようにモディファイ（後ろボードにハッセルV マウントを装着可能に）して今回の登場した。今までの、デジタルバックでは、センサー面積がフィルムに比べ極端に小さいためどうしても広角撮影は苦手とされてきた。4×5カメラなどを使い、左右2枚撮影して画像をステッチング処理などをして画角を稼ぐ方法しかありませんでした。実際の撮影現場では、画像の正確な画角が出しづらい事や、撮影のアクションが倍近くになり大変時間も掛かっていました。しかし、シュナイダー社から、24mm Digital XL が発売され、SW-D Pro との融合で超広角撮影がデジタルバックでも手軽（タイリングすることなく）できるようになった。また、このSW-D Proは、アオリ機能(ライズ・フォール・シフト）を搭載しているため、広角を多様するインテリア撮影などには、その成果を発揮しそうです。

　SW-D Pro のレンズは、専用のボードユニットに装着されており、4個のビスでしっかり本体固定されている。レンズのラインナップは、現在、24mmXL を筆頭に　ローデンシュトックにデジタルシリーズ　35mm / 45mm /55mmなどがラインナップされています。（SW612用のレンズユニットも使用可能）なお、SW-D Pro は、後ろボードがスライドするため、35mm / 45mm /55mmなどを使用した場合には、タイリングすることも可能です。

　実際の使用感ですが、まずボディの小ささに驚きます。ボディのみで、750gで、レンズとセンサーをつけてもCanon EOS 1Dsよりも軽いです。ピント合わせをレンズユニットのヘリコイドで行います。背面には、ピントグラス（ハッセルのフレックスボディ用または、SWC用のものを使用）を付けて合わせます。ライブモードのあるデジタルバックだとセンサーを付けたまま撮影できるかもしらませんが（テストしていないので詳細は不明）、PHASE ONE のデジタルバックは構造上ライブモードを搭載していないので、ピントを合わせたあとにセンサーを取り付けるという手間も掛かりますが、なられしまえば、4×5で撮影しているような感覚で問題なく使用できます。

　PHASE ONE H25での撮影手順は、まず画角を合わせた後にピングラをはずしセンサ（H-25)を取り付けます。パソコンとH25をFierWierで繋ぎCapture One で認識させます。レンズを閉め絞りシャッタースピードを合わせたら、H-25のシンクロコードのウェークアップボタンを押します。ランプが点滅したら3秒いないシャッターレリーズを押します。（2回シャッターでもOKです）数秒後にパソコンに画像が転送されます。ここで注意しなけれまならないのは、レンズが大判タイプの広角レンズの構造上センサーに対して斜めの角度からに入射が増えるため、H-25などは色ムラがすごくできやすくなります。PHASE ONEの場合、レンズキャスト（白いボードを一度撮影してムラをソフト的に補正しる機能）を使えばほぼ解消されます。しかし、私がテストした範囲では、P-25に関してオフラインで撮影した場合に、事前にレンズキャスト用のボードを撮影しておいたのですが、後で正確に適応できませんでした。オンライン撮影時には、問題なく適応できたのですが。また、もう一つ問題があります。24mmXLを使用した場合に、レンズの周辺がかなり落ちます。より良い画像をつくるには、現像後にPhotoshopなどの画像ソフトで調整処理が必要です。今回のテスト撮影には、まにあいませんでしたが、専用のセンターフィルタ-を使えばかなり周辺の落ちが解消されるのでわないかと思います。私個人的には、タイリングするより楽な感じがしますが・・・。

作例


SW-D Pro + 24mmXL + H25	SW-D Pro + 24mmXL + H25 （100％部分拡大リンク）

SW-D Pro + 24mmXL + P25(オフライン撮影）	SW-D Pro + 24mmXL + H25

SW-D Pro + 24mmXL + H25	SW-D Pro + 24mmXL + H25

注意=全てのカットを24mmXLで撮影しています。タイリングはしていませんが、画像調整はしてあります。

	Canon EOS 1Ds +Canon EF17-40mm (20mm相当に撮影）
	SW-D Pro +24mmXL + PHASE ONE H25 （下方向に約5mm ほアオリあり。）