imacon ixpress 384c

1600万画素マルチショットデジタルバックと、PHASE ONE H25 (2200万画素)


マルチショットについて、

 マルチショットの利点は、1=階調表現なめらかになる。2=モアレ・偽色がおきづらい。3=16ショットなどは、ビックサイズの画像データが作られる。などがあげられます。また、欠点としては、動いているものは、撮影できない。カメラの設置が不安定な場合も撮影困難だと思います。しかし、imacon ixprees 384c は、このマルチショット時の欠点を、シングルショットモードで撮影でき、またマルチショット時の利点を生かしたいときは、パソコンに接続(imacon ixprees 384cと、Image Bank だけでは、マルチショット撮影は行えないので、パソコン上の FlexColor よりコントロールする必要がある。)してマルチショット撮影が可能である。


 simacon ixprees 384C シングルショット_マルチショット比較

NPWチャート撮影例

HASSEL BLAD 555ELD+CFE80mm+imacon ixprees 384c+PowerMacG5_2GDP

トップストロボ(2400W)BOX 1灯 (1/60秒_F16)

111ショット 4080×4080ピクセル

114ショット 4080×4080ピクセル

16ショット 8160×8160ピクセル

j上記の同条件での、PHASE ONE H25のテストサンプルデーター

部分拡大(100%)


マルチショット中の画像内での動きが、あった場合の参考サンプルデータ

NPWチャート画像センター下の赤い時計の秒針部分拡大(原寸100%表示)

4ショット撮影

16ショット撮影


マルチショットでは、モアレも出にくので実際の施行例撮影に持ち込んでのモアレテストをした。

カメラは、HOSMAN DigieFiex + Nikor AF-S 17-35mm + imacon ixprees 384c + PowerBookG4 12_1G

撮影データ=自然光のみ_1秒_F11_17mmを使

1ショットシングル
4ショットマルチ
全体
部分拡大

マルチショットのしくみ

 CCDセンサーは、フォトダイオードが整列してならんでいます。この imacon ixprees 384c に場合、縦方向に約4000個と横方向に約4000個の合計16000万個のフォトダイオードが並んでいます。このフォトダイオードは、光を感じる画像素子で、光の強弱によってデジタル信号にしています。フォトダイオード自体には、色を感じる事ができないため、各フォトダイオードにRGBのフィルターを掛け、色を認識しています。1ショットの場合には、隣り合う4つのフォトダイオードに、各R・G・G・Bのフィルターを掛けています。1画素は、各フィルターの色のみしか認識しませんが、隣り合ったダイオードの色情報を計算し補完して1画素の色を作っています。(R・G・G・Bで、Gが2つあるのは、Gの感度が高いため、明度の信号が取りやすいため)

 

これに対し、マルチショットは、1回のシャッター時に、1色のフィルターを全ての画素に掛け、これを4回(R・G・G・Bのフィルター)露光して1画素の色を作り出すため、補完などの計算がない純粋な1画素が生成されるので、1ショットよりも、なめらかな画像が得られるのです。また、imacon ixprees 384c マルチ16ショットモードは、4ショットと同様な動きを、1.5ピクセルづつずらして4回×4回の合計16回シャッターを切ることにより、約4倍の画像を作り出す事ができます。


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NN,PhotoWorks_Nagasaka_2004.08